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ラズベリーパイ入門講座1(OSのインストール)

2024年4月19日

ラズベリーパイ(Raspberry Pi)とは

Raspberry Pi4 Model B 4GBの本体画像

ラズベリーパイは教育用コンピューターとして開発されました。
ラズベリーパイの基板上には、CPUやメモリーなどの機能を持つチップ(IC)が搭載されており、デスクトップパソコンに近い性質を持っています。
一般的なパソコンには、SSDやハードディスクといった、OSやソフトウェアを保存しておくためのストレージがありますが、ラズベリーパイではmicroSDカードをストレージとして利用します。
また、ラズベリーパイは有線LANやWi-Fi(無線LAN)のネットワークにも接続できます。これらの機能を利用して、パソコンと同じようにソフトウェアを実行したり、インターネットに接続したりできるのです。

今回の講座では、ラズベリーパイのOSインストールから始まり、カメラモジュールを使用した撮影やpythonを使ったプログラムの実行を学びます。
最終的には、簡単な顔認識プログラムを作成します。

ラズベリーパイ入門講座で必要なもの

・ラズベリーパイ本体(Raspberry Pi4 Model B 4GB)
・ラズベリーパイ用のカメラモジュール(Raspberry Pi Camera Module 3)
・ラズベリーパイ用の電源アダプター(5V/3Aが出力できるもの)
・microSDカード:32GB以上(ラズベリーパイのストレージの役割)
・パソコンのSDカードスロット、又はカードリーダー(microSDカードに対応しているもの)
・パソコン(Windows)
・Wi-Fiが使用できる環境
Raspberry Pi4 Model B 4GBRaspberry Pi カメラモジュール V3ラズベリーパイの給電アダプターラズベリーパイ用のmicroSDカードsdカードリーダー

ラズベリーパイ用のOS(Raspbian)をmicroSDカードにインストールします

ラズベリーパイの初期状態はOSがインストールされておらず、そのままでは使用できません。
ラズベリーパイ専用のOS「Raspbian(ラズビアン)」をインストールするプログラムをインターネットからダウンロードして、ラズベリーパイに導入します。


1.microSDカードをフォーマットする

microSDカードにラズベリーパイのOSをインストールするには「FAT32」形式でフォーマットされている必要があります。
今回は「SD Card Formatter」というツールを利用して、「FAT32」形式にフォーマットします。
「SD Card Formatter」と検索するか、下記URLからダウンロードしてインストールを行いましょう。
https://www.sdcard.org/ja/downloads-2/formatter-2/

sdcard_formatterインストール画像1


sdcard_formatterインストール画像2

「Windows用ダウンロード」→「同意します」を選択すると、ダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了したら、インストールを行ってください。

インストール作業が終わったら、microSDカードの初期化を行います。
カードリーダーを使用して、microSDカードをパソコンに認識させましょう。
sdcard_formatterのツール画像
インストールした「SD Card Formatter」を起動させて、「フォーマット」を押します。
数秒でフォーマットが完了します。これで初期化作業は終了です。



2.microSDカードにラズベリーパイ用のOS(Raspbian)をインストールする

「Raspberry Pi Imager」というツールを利用して、microSDカードにOSをインストールします。
まずは、「Raspberry Pi Imager」をダウンロードしましょう。
「Raspberry Pi Imager」と検索するか、下記URLからダウンロードしてインストールを行います。
https://www.raspberrypi.com/software/

raspi_imagerのダウンロード画面

「Download for Windows」をクリックすると、ダウンロードできます。
ダウンロードファイルを実行して、「Raspberry Pi Imager」をインストールします。

次に「Raspberry Pi Imager」を実行して、ラズベリーパイ用のOSをmicroSDカードにインストールする作業を行います。

今回の講座では、下記の設定でインストールを行いました。
・「Raspberry Piデバイス」RASPBERRY PI 4
・「OS」→「Raspberry Pi OS(other)」→「Raspberry Pi OS(Legacy, 64-bit)」
・「ストレージ」:用意したmicroSDカード

raspi_imager起動画面

※OSのインストールには注意が必要です。
デフォルトの最新OS(bookworm)をインストールするとカメラモジュールがうまく動かなかったり、pythonで使用するライブラリの不具合が発生することがあります。
今回の講座では、1つ前のOS(Bullseye)をインストールしています。


すべての項目の選択ができたら「次へ」を押します。「設定を編集する」を押して、各項目の設定を行います。
「一般」のタブ

raspi_imagerの詳細設定画面

ホスト名、ユーザー名、パスワードを入力する。
次の講座で行う、SSH接続やVNC Viewerを利用するときに必要になります。
ホスト名はデフォルトのままで大丈夫です。「raspberrypi.local」

[Wi-Fiを設定する]
初期状態からラズベリーパイのインターネット接続を有効にしておくために必要です。
自分の使用しているWi-Fi情報(SSID、パスワード)を入力しましょう。

[ロケール設定]
タイムゾーン:Asia/Tokyo
キーボードレイアウト:jp

「サービス」のタブ

raspi_imagerのSSH設定画面

「SSHを有効化する」にチェック。
「パスワード認証を使う」を選択

入力情報に間違いがないか確認して、書き込み作業を実行します。
microSDカードへのOSインストールは30分以上かかるので、時間に余裕があるときに行いましょう。


3.ラズベリーパイにOSをインストールしたmicroSDカードをセットする。

OSをインストールしたmicroSDカードをラズベリーパイにセットします。
給電アダプターを接続すると自動的に電源が入ります。
アクセスランプが点滅している間はmicroSDカードへのアクセスが行われているので、給電アダプターを抜かないようにしましょう。

ラズベリーパイのアクセスランプ

ランプの消灯状態が10秒以上続いたら、OSのインストール作業は完了です。
おつかれさまでした。
次の講座では、ラズベリーパイを遠隔操作できるように設定します。


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